そこで今回、前編では、フィナンシェの中核事業であるブロックチェーン技術を活用したトークン発行型のクラウドファンディングサービス「FiNANCiE」がどのような価値を創出しているのか、後編では、次なる一手としてのNFT事業、またフィナンシェが「Empowering the next billion dreams(10億人の挑戦を応援するクリエイターエコノミーの実現)」というビジョンに対し、テクノロジーを用いてどのような未来を創造していくのかについて、取締役COOの田中隆一氏にインタビューした。
特集0:SOCIAL QUANTUMS make another now to happen. 社会の小さな担い手が、新たな『当たり前』を創り出す
田中:フィナンシェのビジョンは、「Empowering the next billion dreams(10億人の挑戦を応援するクリエイターエコノミーの実現)」というものです。僕自身は、2002年、創業2年目のDeNAでCtoCのオークション事業の立ち上げを経験。インターネット上で人と人とがコミュニケーションを持つことに興味を持ちました。その後、ネット広告、ソーシャルゲームの企業を経て、人と人とのコミュニケーションというものに加えて、クリエイターの活躍、インターネット上での価値のやり取りという領域に可能性を感じるようになり、2012年には東南アジアにて、ブロックチェーンを用いた決済事業を立ち上げました。またCEOである國光にもVR/AR企業への投資を目的としたVR FUND,L.P.のジェネラルパートナーとして運営に参画していた経験があったりと、クリエイターとの関係が深く、彼らを支援していきたいという想いがありました。
「Empowering the next billion dreams(10億人の挑戦を応援するクリエイターエコノミーの実現)」というビジョンに対し、ブロックチェーン技術を用いたFT/NFTの発行、クリエイターファーストという軸を持って、世界を巻き込みながら日本経済の活性化を図るフィナンシェの先進的な取り組みには、今後一層の期待が寄せられるだろう。
田中:フィナンシェの事業構想は2017年からスタートしました。ブロックチェーン技術を活用することは決まっている中で、ボードメンバーの4名でどういったサービスを提供できるかをディスカッションしていき、「ブロックチェーンの技術によるインセンティブ革命」に焦点を当てることになりました。