【特集0】SOCIAL QUANTUMS make another now to happen.

社会の小さな担い手が、新たな『当たり前』を創り出す

原田 真希 anow編集部 エディター/リサーチャー

テクノロジー系総合研究所の研究員。元不動産ディベロッパー系シンクタンクの研究員。都市、テクノロジー、イノベーションを軸に、リサーチします。誰もが自分を主語に未来を語る、そんな社会が訪れるよう、anowを通じて“個”の支援に注力します。


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はじめまして。anow編集部の原田真希です。

私たちanowは、XX年後の社会にとって重要な存在になりうる小さな実践を発見し、アクセラレートするメディアです。

“個”=“実践する人”に着目し記事として取り上げることで、個が生み出す小さな実践が、地域、企業や組織に広がり、社会変革へとつながっていく、そのような未来の創造を支援するために2022年11月1日より活動を開始しました。

anowのコンセプトは、「SOCIAL QUANTUMS make another now to happen. 社会の小さな担い手が、新たな“当たり前”を創り出す」。

より良い未来を生み出す存在として、私たちが取り上げる人々を「SOCIAL QUANTUM(社会の小さな担い手)」と定義しました。SOCIAL QUANTUMによる社会の「Another now=新たな当たり前」の創造をアクセラレートすること、そしてSOCIAL QUANTUMとその活動を応援する個、企業、組織が出会い、共創できるコミュニティを形成することをanowはめざしています。

今までは、会社や組織に勤め、それらを通して社会と関わっていた時代。
これからは、様々な所属を持ちながらも、“個”として社会と向き合っていく時代。

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anowは、時代の変遷が生み出す、持続性、社会性、新たな経済合理性など、価値観の変化に向き合い社会を担う“個”=“SOCIAL QUANTUM(社会の小さな担い手)”を応援します。

“個”の確立と多様化

突然ですが、「幸せな人生とは?」と問われた時、みなさんは何を思い浮かべますか?

おそらく、両親が揃った家庭で育ち、学校で学び、企業や組織に勤め、結婚、出産、子育て、、家を買ったり、車を所有したり、といった今まで当たり前のように語り継がれてきた幸せな人生の“ロールモデル”を連想する人は少ないのではないでしょうか。

様々なカタチの家庭で育ち、様々な性的思考や性自認を持つ。スマホを使えば世界中のどんな情報も手に入り、発信だって出来てしまう。学生時代からSNSは身近なもので、現実世界では交わることのないだろう人達との交流にも慣れている。少子高齢化による自分たちの世代の影響力の弱さを感じ、将来に漠然とした不安を抱えながらも人生100年時代の生き方を模索している。地球温暖化による猛暑、自然災害の脅威は、もはや教科書上の理論ではなく、肌で感じるもの。

私たちはそんな環境の中で、さまざまな価値観を得て、“自分だけ”の幸せのモデルを模索してきたのではないでしょうか。

上記の“幸せな人生”というのはひとつの例ですが、それだけではなく、私たちには今、様々な場面で“自分だけ”の価値観を持ち、それに基づいた選択をすることが求められています。そしてその結果、“個”は多様化し、またそれぞれ確立したものになってきているのではないでしょうか。

「同世代の人たちが同時に同じキャリアの選択をおこなうという常識は、過去のものになっていく。長寿化を恩恵にするためには、古い働き方と生き方に疑問を投げかけ、実験することをいとわず、生涯を通じて「変身」を続ける覚悟をもたなくてはならない。」

「LIFE SHIFT-100年時代の人生戦略」 リンダ・グラットン、アンドリュー・スコット著

“社会”と“個”の距離感

今の時代はまさに、個の確立が起き始めている社会の転換期だとanowは考えています。

成長社会とされ、目指すべき明確な目標をみんなが共有してきた今までの時代は、人々の価値観を大きなまとまりで括ることができました。一方、社会が成熟し、“個”が多様化するこれからの時代には、人々の価値観を一つのまとまりとして捉えることが限りなく不可能となっていきます。

それぞれの“個”を捉えることなく、所属する企業や組織、コミュニティと社会の関わりを考えていれば、社会を捉えることができた時代から、社会を捉えるために、“個”と社会の関わり方を考えなくてはならない時代になってきたのです。

産業界でも現在、「個の時代」「社会課題は市民から」「ユーザードリブンで考える」などのワードが注目を浴び、特定の人間や産業の成長のためではなく、多様な人間やその他の自然・社会要素を踏まえたマルチステークホルダー主義のビジネス構築が重要だとの認識が広がり始めています。

大きな括りで捉えた価値観に対し、「機能=エコノミックバリュー」を提供することで成り立っていたビジネスに、多様化した“個”それぞれへ「意味=ソーシャルバリュー」までを提供することが求めらる時代が訪れようとしているのです。。

これを実現するためには、従来のように企業や組織が上に立ち、経済的合理性を追求していくのではなく、強い想いを持って企業や組織、社会を担う“個”の活躍が求められるのではないでしょうか。

今までは、会社や組織に勤め、会社を通して社会と関わっていた時代。
これからは、様々な所属や属性を活かしながらも、個人として社会と向き合っていく時代。

anowは、この変化の転換期にある今の時代に、すでに社会に向き合い、行動を始めている“個”を「SOCIAL QUANTUM(社会の小さな担い手)」と定義しました。

私たちにとって“より良い当たり前”の未来を創る

私たちanowは、私たちにとって心地よく、”より良い当たり前”となる多くの選択肢を未来に創るお手伝いをしたいと思っています。

そのためにもまずは、SOCIAL QUANTUMによる社会のより良い“新たな当たり前”の創造を見つけ、発信することをきっかけに、彼らとその活動を応援する個、企業、組織が出会い、共創できるコミュニティを形成したいと思っています。
SOCIAL QUANTUMの定義とその支援の方法は、私たちanow編集部の中で生まれた小さな閃きにすぎません。
でも同じようなことを考えていたり、活動を始めている人って実は世の中にすでにいる気がしています。

今回の特集では、anowと同じく社会を担うために奮闘する“個”を支援する人や組織、コミュニティ、また彼らの存在の意義や定義を考える研究者へのインタビューを通じて、SOCIAL QUANTUMSのあり方や、彼らが活躍していくための条件・要素を深掘り、anowが描く”個と社会の理想的な姿”の糸口を探ります。

原田 真希 anow編集部 エディター/リサーチャー

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